今回はこの本。
ど文系な自分ですが、知見を広げるために手に取りました。
はっきり言ってよく分からない部分も多かったのですが、印象に残ったところを噛み砕いて。
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最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)
メンタリストのDaigo氏お勧めということで購入しました。
昔読んだ彼の著書『自分を操る超集中力』が、簡単に読める割に、様々な分野の専門的知識を含んだ良書だったため、彼が勧めるということは、その手の本なのだろうと期待。
最近、少し体調が不調なので、これを機に快方に向かえば良いなぁ。
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このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法
会社勤めをする身だと、誰しもが「こんな会社辞めてやる」と思うことがあっても、「果たして自分は社外で通用するのか」と、その一歩を踏み出せる人は限られる。
ただ、その一歩を踏み出すことを選択肢として考えられるとしたら、結果的に社内にとどまることになったとしても、自身の働き方の可能性は広がるのではないか、
そんな問題意識を持ちながら、手に取りました。
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私の好きなミステリーの感想も書いていきたいと思う。
前回は新書だったのに、今回はこれか。
ジャンルに節操がないが、私の趣味は乱読。こういう読み方でセレンディピティでも生まれればこれ幸い、、、。
さて、ミステリーの書評は結構難しい。
核心に迫ってしまえばネタバレになるし、ただ、肝に何も触れないと言うのもレビューの意味がない。
今後、どのようにレビューしていくかは走りながら考えたいが、ここではH・R・F・キーティングの採点方法を参考に、
謎(トリック、伏線、独自性)
人物描写(キャラクターの魅力、共感)
文章表現力
プロット(ストーリーライン)
の観点からレビューしていきたい(満点は★5)。
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最初の読書記録なのでライトなものをチョイス。
10年前の作品だが、最近になって話題に。話題の書ということで手に取ったが、内容は若年層向け。その分、平易でとっつきやすい。一時間もかからず読了。
現代社会の他者との関わり
人は良くも悪くも他者の二重性に振り回される。つまりは他者は脅威ともなれば、生の味わい(エロス)を満たすものともなりうる。
現代社会では、この脅威となる他者に対する恐れが顕著だ。
昔は生命維持の相互性を目的に、閉じられたムラ的な共同体を形成していたため、その中の価値観は同質的であった。ただ、今は利便性の向上がもたらすボーダレス化によって必ずしもムラに属さなくても生活が可能、つまり生命維持の相互性という重要性が薄れたため、共同体の在り方が様々な価値観を内合するものとなった。
ただ、あるべき姿はムラ的な同質性を前提にしており、結果、現代人の性格類型は同調圧力を求める他人指向性に類されることとなる。
ある種の開き直りが肝要
人間であれば、恨み、嫉妬などの負の感情(ルサンチマン)を抱くのは不可避。
これに囚われるのではなく、いかにやり過ごすか。敵味方の二者択一でなく態度保留という真ん中の道を選択することを見出すことが重要。
上手に関係を築くためには、場のルールとノリを把握した上で、人付き合いのルールを理解し、作法を身に付ける必要がある。こうすれば、必要以上に思い悩むことはなくなる。
自分のことを100パーセント受け入れてくれる人がいるというのは幻想。過度な期待はやめて人は異質な他者であるということを意識した上での信頼関係を築く必要がある。
対話を恐れるな
最近は異質な他者と向きあうことから自分を遠ざけるコミュニケーション阻害語が闊歩している。ウザい、チョーヤバイなど。
こうした言葉は物事 に対する感受性や判断力を奪う。情緒の深度を深めるには、筆者と対話できる読書が良い。
親しさや情緒を共にしながら生を深く味わうためには、人と人との距離感覚に敏感になることが肝要。現代人は他者への恐れの感覚や自己表現の恐れの感情が顕著だが、苦労してでも人とのぶつかり合いながら理解を深めていくことが、そのためには必要なことである。
敵か味方か、
そういう二項対立は、帰属による安心感を強める一方、いつか排除されるのかという不安感も生まれてしまい、人間関係がギスギスしたものになりがち。そういう単純な構図に押し込むのではなく、合うこともあれば合わないこともあるということを理解し、お互い傷つけ合わず共存する作法こそ現代に求められている。
みんな仲良くという理想主義者からすれば、本書の内容は開き直りと捉えられるものだろう。
ただ、従前の価値観が崩壊している現代、これまでの価値観を無批判に押し付けることは思考停止であろう。画一的な正解たろうとする綺麗事だけでなく、こうした「冷めた視点」(冷静な視点と言うべきか?)もあることを、中高生の段階で知っておくのは生きる知恵となるだろう。