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【なぜ日本は累積債務を抱える?】マクロ経済の本質的理解/秋吉翔吾

 

マクロ経済の本質的理解

マクロ経済の本質的理解

 

こんばんは〜。

今日は子どもと代々木公園に行ってきました。

原田龍二写真集発売記念イベントなる誰得謎の催しが執り行われていましたが、ここではスルーします。

 

さて、家でお留守番の嫁に手土産をということで、有名スイーツ店である『ナタ・デ・クリスティアーノ』さんのタルトを購入していきましょう。

 

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https://suzuri.jp/farm/135582/t-shirt/s/white

ハッすいません!

これは90年代後半に千葉松戸エリアを席巻した伝説の暴走族「鉈出殺殺」(なたでここ)でした。

名前が似てるので間違えちゃった、

 

程よく殺意を集めたところで紹介しましょう。

鉈出苦痢巣血亞乃ナタ・デ・クリスティアーノ』のたまごタルトです!

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http://www.cristianos.jp/nata/menu.html

 

…食欲が勝り、写真を撮る前に胃の中に入っていました、グダグダ過ぎる…。

そのため、公式ページの写真をご覧ください。

 

食べてみた感想ですが、

やや小ぶりのボディですが、サクッとした食感のあとに甘さがフワッと包み込む。

まさに、タルト界のmiwaですね!

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http://www.miwa-web.com/sp/bio/

(個人の感想です)

 

ふぅ、なかなかいいレビューですね。これは反響間違いなしでしょう。

食レポの依頼は当ブログまで!

 …さて、寸劇で貴重な読者の皆さんをふるい落としたところで、本題の読書レビューに入ります。

今日は経済学の知識を深めようとマクロ経済学を。ゲーム理論と迷いましたが、こっちの方が簡単そうだった。

 

まとめると…

  • 経済活動の中で、投資と貯蓄は必ず生じ、その二者は表裏一体(ゼロサム)。
  • 経済は絶えず投資を回す必要がある「こぎ続けなければならない自転車」
  • 経済成長には消費を増やすしかない。お金は溜めずに回していくことが必要。

 

 

 

マクロ経済への誤った認識

  • 日本の財政赤字は多く、債務が積み上がっている。将来にツケを残さないよう痛みに耐えて財政再建
  • 無駄をなくして節約して勤勉に働けば豊かになれる

 

マクロ経済の本質的理解

現代経済は①分業と②信用経済(貨幣経済)で成り立っており、他人が物を買って初めて生産完了する(経済活動が完結する)ものです。

よって、本書では、いくら生産を増やしても、消費が増えなければ経済の拡大はなし得ないとします。

マクロ経済への誤った認識の「無駄をなくして〜」は、自給自足的な価値観に即しており、自分が頑張れば豊かになれるとしていますが、経済成長には他者が消費することがマストであり、間違った見方と指摘します。

 

 

累積債務が増える訳

経済活動の中で、投資(借金)と貯蓄は必ず生じ、その二者は表裏一体(ゼロサム)です。

(これが本書の言いたいことの9割です、ここを抑えればもう勝ったも同然です)

誰かがお金を使えば(投資)、同額が誰かの懐に入る(貯蓄)という構図を想像するとわかりやすいかと思います。もしくは会計のBSの種訳。

 

投資が為されれば、誰かの貯蓄になる訳ですが、その貯蓄が更に投資されないと、留保金が積み上がり、経済は停滞します。

よって、経済とは、過去の投資を上回る投資を継続的に続けていき、お金を循環させなければならない、いわば「こぎ続けなければいけない自転車」なのです。

ただ、投資が鈍い(貯蓄が多い)状況であれば、政府が財政赤字を出して市場に投資資金を流入させます。

これが累積債務の正体です。

日本に当てはめていただくと、日本の現状がなぜ起きているのかがわかるかと思います。

 

マクロ経済を巡るそのほかの論点

経済成長には消費を増やすしかない。そのためにはお金は溜めずに回していくことが必要です。

 

現在の日本において、経済格差がデフレを加速させていること(低所得者の消費抑制)を認識すべきです。

消費税増税は低所得者層の買い控えを招きますし、2%インフレ目標も、少しの物価上昇も致命的である庶民望むものではありません。

筆者は、消費税は下げ※、減収は法人税・所得税増税で補うべきという立場をとっています。

日本単独の法人税増税は国際競争力を失わせる懸念もありますが、格差を内包する国は他にもあることから、世界で足並みを揃えた対応を考える必要があります。

※筆者はマイナス、つまり消費インセンティブを与えてもいいという立場をとっています。

 

感想

論旨は単純明快でした。

「投資と貯蓄はゼロサム」という前提を念頭におけば、本書の主張は概ね分かります。ただ、自分は経済学に疎いので、これが本当に的を射ているかは今後の読書で検証しようと思います。

ただ、やや内容が薄かったかなぁという印象あり。一部を5年前のブログの記事をそのまま掲載しているのも、執筆の省力化を図ったような気がしてなりません。

また、各論ですが、金利の上昇は利息の受け側の利息収入が増え、課税所得も増えるにで悪いことではないと論じていましたが、金利増えると住宅ローン背負ってる(低)所得者の消費は鈍るのでは…と思ってしまいました。

 

最後に、筆者名の「秋吉翔吾」はペンネームだそうです。

本書やけに野球の例えが多かったこともあり、おそらく筆者は西武ファンでしょう!(ズバリ)

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http://npb.jp/bis/players/31135133.html

今年の西武の打線は鬼畜ですね。なるか久々の日本一?

(どうでもいいですが、私は横浜ファン、嫁はヤクルトファンです)

 

本日はここまでです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ではではまた明日〜。