モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
- 作者: 尾原和啓
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Kindle版
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こんばんはー。
死ぬほど体調が悪く、今日の更新はストックの吐き出しです…ご容赦ください。
前回まで、漢字を書くことを中心にしてきましたが、「そう言えば、読みやってないな…」と思いました。
私は『難読ルビ』と呼んでいます。『本気』と書いて『マジ』と読むやつです。
これも『ヤンキー文化』と親和性が高いのですが、当て字に比べて、文書表現など我々の生活に深く入り込んでいます。
多様な文化に触れることがこのブログの意義でもありますので、番外編としてこちらにも軽く触れましょう。
まずはこちら。
有名な一コマですね。
ちなみに作品名の特攻はぶっこみと読みますので、そこんトコ夜露死苦!
次はラノベから一コマ。
異世界 、異時間 、異空間 。魔獣戦士ルナ・ヴァルガー
これが出だしということで、先行きが危ぶまれますが、 この数行後、
また、企業もこの手の難読に乗り出しています。
食(おいしい)は愛(うれしい)――添加物なし、厳選素材、徹底的に品質にこだわるスーパーがある
- 作者: 岡田晴彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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パントリー&ラッキーのモットーです。
企業イメージのためか、読み方は強引ですが、字面は大人しめ。
最後はこの作品。
多分、難読ルビはこの作品が元凶。
「勿論明白なものさ。しかし、
失神 ――だからこそなんだ。それが精神病理学の領域にあるものなら、古いペッパーの『類症鑑別』一冊だけで、ゆうに片づいてしまうぜ。無論癲癇 でもヒステリー発作でもないよ。 また、心神顛倒 は表情で見当がつくし、類死 や病的半睡 や電気睡眠 でもけっしてないのだ」と云って、法水はしばらく天井を仰向いていたが、やがて変化のない裏声で云った。小栗虫太郎『黒死館殺人事件』
この作品の恐ろしいのは、こんなんが何百ページと続くことです。
青空文庫で読めますので、我慢強さに定評のある方はぜひチャレンジしてみてください。
なお、大学時代の留学生で読了した強者がいました…恐ろしい。
閑話休題。
本日も人に焦点を当てた本を。
まとめると…
- 今の若手は満たされていた世代。ないものを求めた団塊世代とは価値観が違う。
- これからは外部からの刺激により閃きを得る時代。よって公私の壁はなくなる。
- 好きを昇華させ生きがいにかえてライフワークにすることが重要になってくる。
世代間の価値観の断絶
今の三十代以下は団塊世代とは異なる価値観を持ちます。
彼らは生まれたときから全てを持っていたため物欲に乏しく、良好な人間関係、意味合い、没頭を大切にします。
なお、団塊世代は、ないもののために頑張ってきた世代で、達成とそれに伴う快楽を重視します。
今後の社会での生き方
今は社会全体が成長する時代ではないため、顧客の潜在意識やインサイト(新しい視点)を見つけることが重要な時代です。
それを見つけるには、外部からの刺激を増やして閃く機会を得ることが重要。仕事とプライベートの境界は曖昧になるため、好きをビジネスに変えられる人間が強みを持ちます。
また、過去の方法にとらわれず、インサイトを即時にアイディア化して実現するゲリラ的なチームが求められます。インサイト発掘の観点から、チームは異なる得意分野のメンバーで形成すべきであり、相手の仕事は任せる「信頼」でつながっていることが求められます。
(承認を必須とする集団主義的な「安心」ベースでは現代のスピードについていけない)
また、お互いの個性は認めつつも、究極的な目的は共有しておく必要があります。
ライフワーク
これからは生きがいをお金に換えていくライフワークバランスが重要になってきます。
(仕事と私生活が分離したワークライフバランスとは対になる概念)
好きを極めていくと、その質と対象範囲が広がっていく。生きがいを見つける投資をしていくべき。好きや歪みは他人との違い、それが世界にとって新しい意味となっていく。
ライフワークは①大好きになり、②得意になり、③稼げるようになり、④世界が必要とすることで実現します。そのために、好きを他人の評価軸に染まらないよう育てていく必要があります。
感想
このブログで触れてきた議論と重なるところが多いので、それはリンクを貼っておきます。
本書の核となる概念はライフワークバランスでしょう。
これは「理想論じゃないか」という声が強そうな話ですが、これを目的化してはいけないと思います。そもそも好きなことは、ビジネスになるかならないか関わらず好きなはずです。好きが高じて始めたことが「結果的に」ビジネスとして成立していた、ことがあるべき姿なのかなぁと思います。
だから、「好きは多く持つこと」が重要だと思います。サッカー好きというだけ不十分で、ビジネス化できる人間は限られますし、この手のビジネスはニッチなところを攻めるのが成功のカギではないかという自論もあります。いくつも好きの選択肢を持っておき、それがニッチなビジネスチャンスと偶然重なったとき、それが花開く。
というと、「今度は運任せかよ」と思われるかもしれませんが、それは流動化する現代では宿命かと思います。むしろ、成功しても数年後には転落しているかもしれないのが現代。そのために、セーフティネットとして好きの多様化を図っていく必要があるのだと思います。
体調が悪すぎてオチはありません。悪しからず。
今日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた明日〜。