マーケティングとは「組織革命」である。 個人も会社も劇的に成長する森岡メソッド
- 作者: 森岡毅
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんばんは~。
さて、本日は予告どおり、『ガラピコぷ~』のキャラクター紹介に参りましょう。
最初はチョロミーです。
キュートなハリケーンウサギ 。年齢はもうすぐ4歳。活発で、ハイテンション。気が強く、姉御肌。好奇心が旺盛でいつも”わくわくキューン”となることを探している。競争やスリルが大好き。ダンスが得意で、チョロミーが踊り始めると周りにいる人はみんな盛り上がる。
…どうみてもマーニャです。本当にありがとうございました!
さておき、詳細設定もなかなか。まぁ欠点も彼女らしさかな。
- 両親が出てくる気配がなく『おかあさんといっしょ』らしからぬ複雑な家庭環境
- 片付けができず、汚部屋に住む。友だちはドン引き。
- シュークリームジャンキーで何でもそれに見える。この前石を食べそうに…。
ただ、なんといっても…
逆モヒカン!ロックな髪形ですね。
あれ?どっかで見たことあるような…
…
…
…
…終わりです。次回は別のキャラクターを。
さて、本日は本書。
以前、マーケティングの基礎の基礎を読んだので、実践編に入っていきましょう。
組織論だから内向きの内容かなぁ。
まとめると…
- マーケティングは会社の主要機能。実行を持続可能にするには組織革命が不可欠
- 個人の志向は自己保存。組織の利益に沿うようシステムを構築する必要がある
- 社内マーケティングは、目的をすり合わせ、相手の価値観を把握することが肝要
なぜ組織革命が必要なのか?
マーケティングとは広義に市場価値を創造する仕事全般を指し、会社を支える重要なシステム。顧客と製品は不分離であり、マーケティングとR&Dは同一組織に組み込むべき。
マーケティングは絵に描いた餅になりがち。持続可能な実行のためには組織革命が必要。
年齢差・役割差・性別差による優劣意識が組織を機能不全に陥らせがち。各々が忖度なくお互いの機能を尊重することが重要。
バラバラの個人をどうまとめる?
具体的には以下の3つが挙げられる。
- 意思決定システム:会議結果を可視化を可視化し、出席者にパフォーマンスを発揮するようプレッシャーをかける
- 評価システム:相対評価にすることで競争を促しパフォーマンスを底上げする
- 報酬システム:行動を変えるメリットを引き出させるに有為な報酬差を設定
ボトムアップで会社を動かすテクニック
社内マーケティングのフレームワークとして5点挙げられています。
組織文脈の理解
目的
提案の前に目的を共有化する。
意思決定者のメリットに提案目的をポジショニングする。
Who
ターゲットとなる人物像は以下の2種類
①組織目的に忠実なターゲット
②自己保存に忠実なターゲット:上からどう見られるかに主眼
これを踏まえ、自分の提案に敏感に反応しそうな相手を選定しておく(Target Analysis)。
What
訴えるかける便益も以下の2種類
①公の便益(組織のメリット):メリットのアピール、コスト、実現可能性を伝える
②個の便益:実利(評価・報酬)や心理(やりがいや承認欲求)
How
極端に攻撃的/消極的な相手には、相手の言いたいことを引き出させ、相手の発言を聞いているという姿勢を見せた上で、自分に引き込むスタンスで臨むことが効果的(反応型)。
情緒を満足させることが肝要。相手を選ばず付き合える人の幅を広げれば可能性は広がる。
感想
顧客マーケティングの実践論というよりは、その土台づくりのための本ですね。いや、この活動自体もマーケティングと言えますが、ややこしくなるので、ここでは本書の内容を「組織変革」として書いていきます。
組織変革は封建的な日本企業ではなかなか難しいと感じています。というよりも、何かやっても有名無実化しやすいのが現実。例えば、ちょっと俗ですが、「職位関係なく本音の言い合える職場」とか、「資料は体裁でなくポイントだけでいい」だとか。ただ、本当に実行されていますか?多分徹底はされていないかと。
なぜか?理由は簡単です。「効果が分からないから」だと思います。推進する側・受け手側が、「それをするとどういった効果があるの?」というのを定量的に評価できないからだと思っています。だから、耳触りのいい施策は実行されやすく、廃れやすい。
従来の組織変革もこの延長だと思います。箱だけ変えて満足。結局、どこかで従来のやり方に立ち返る。
どうするか?組織は変えなくても、あり方を変えればいいのではないかと思います。人の行き来…は難しくても、情報の行き来は活発にする。会議体をオープンにするのと同じ発想ですね。そうすれば縦割りが少しは解消されるでしょうし、発想の自由度が高まり、生産性が上がり得ます。
以前、飲み会の場でこういうことを話したら、思いっきり叩き潰されました。これは私が社内マーケティングのイロハを理解していなかったからでしょう。
今後は以下の施策を導入すべく、社内マーケティングに勤しみたいと思います。
- 他部署の人との交流への補助(生産性向上と社内業務円滑化に資する)
- 双方向評価制度(上司の評価に部下の声が一定程度反映される)
- ケルヒャーを導入(いい加減にしろ…)
本日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた明日〜。