Tommyの乱読のススメ

ノンジャンル読書と雑記の混沌としたブログです。

【人間のやめ方】ZONE シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法/スティーブン・コトラー他

こんばんは~。

 

いよいよ50冊が迫ってきました。

いい節目だと思いますので、このブログも読書記録から幅を広げることを構想中です。

たまには役に立つことやれという圧力がかかったので。

 

内容としては、こんなのを考えています。

 

 

 

 

  •  自己紹介(今更?)
  •  私を変えたこの一冊(過去に読んだ本の紹介)
  •     読書習慣のつけ方(毎日1冊&ブックレビューをしてきた経験から…
  •     英会話のテクニック(ニーズがあったのと、一応海外経験があるので
  •     Tommyの資格取得の道(現在勉強中の資格試験について)

などなど。50冊を超えたあたりで読書記録とは別建てでやっていきます(不定期更新の予定)。一応まじめなことができることもアピールせねば。

 

あ、寸劇をやる紙面はあるか?

今回からは、『ヤンキー文化』に次ぐ『言葉遊び』系でやっていきます。

 

皆さんは『ノムリッシュ翻訳』というのをご存知でしょうか?

ノムリッシュ翻訳 -ファビュラ・ノヴァ・ノムリッシュ

『キングダムハーツ』などのディレクターで知られる野村哲也氏をリスペクトしたもので、普通の言葉を彼の作品で使われるハイセンスな言葉に直してくれるサービスです。

野村氏はイラストレーターなので、用語選定は彼の範疇ではない気もするのだが…。

老舗サービスなのですが、どうも数か月前にアップデートがあったようなので、これで遊んでみましょう。

全四回でやっていきます。

  1. ノムリッシュ翻訳で遊んでみよう(本日)
  2. ハイセンスな言葉紹介
  3. ノムリッシュ検定を受けてみよう①ーノムリッシュパスポート
  4. ノムリッシュ検定を受けてみよう②ー基本ノムリッシュ

では、どんな感じか、以下の文章を使って実験してみましょう。

吾輩は猫である。名前はまだ無い
どこで生れたか頓と見當がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニヤーニヤー泣いて居た事丈は記憶して居る。吾輩はこゝで始めて人間といふものを見た

夏目漱石『吾輩は猫である』(下線は弊職)

ワガファイファ=ネコデュウァルシ。星の涙に刻みし其の証は”希望”は、未だ……虚無形態《ホロウ》
いかなる世界で生れたか頓と見當がなれどぬ。金さえ払えば何でも暗雲立ち込めるじめじめした村の者ですら滅多に近寄らない所でニヤーニヤー慟哭(な)いて存在を保持していた仕儀丈は……まだ俺が帝国に忠誠を誓っていた頃の記憶してその時を待ち侘びている。我はこゝで零式てリリム=エクス=デウスといふこの俺がこよなく愛するものを帝国の女子寮の浴場を覗きに行った。

ノムリッシュレベル4で翻訳(下線は弊職)

 

とまぁこんな感じに変わり果てた姿になります。

 

 

帝国の女子寮の浴場を覗きに行った。

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岸本斉史『NARUTO』

なんで私を呼ばなかった

 

明日も遊んでいきましょう。

 

 

さて、本日はこの本です。ちなみに、本紹介をちょっと後ろにずらしました。

(ブログのネタに四苦八苦する)こんな自分を変えたいと思っていたのでちょうどいいですね!

シリコンバレーだか、シリシリダンスだか知りませんがあやかっていきましょう!

 

ZONE シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法

ZONE シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法

  • 作者: スティーヴン・コトラージェイミー・ウィール,野津智子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2018/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

まとめると…

  • エクスタシスな状態にあると、パフォーマンスがぐっと上がる。
  • その状態の中では、超越的な経験ができる。
  • 状態を作り出すには、至高体験による自己の分離を味わえ!

 

 

エクスタシスな状態

エクスタシスな状態にあると、従来をはるかに上回るパフォーマンスを発揮できます。

その状態とは以下を指します。

  • ゾーン※に入っている状態:私は「没頭」と解釈しました。
  • 瞑想的・神秘的意識状態:瞑想・ヨガ等で自己がシャットアウトされている状態
  • サイケデリック状態:薬でぶっ飛んだ状態

※ゾーンは以下のとおり解説されています。

ゾーンに入ると、集中力が極限まで高まり、ほかの一切のものが消えうせる。行動と意識が融合し始める。自分という感覚がなくなる。時間の感覚もまた然り。新進療法のあらゆるパフォーマンスが、限界を超えて高まってゆく。(p8)

 

エクスタシスによって経験できる4つの事柄

  • セルフレスネス(自己からの解放):私は『解脱』と解釈しました。
  • タイムレスネス(時間からの解放):過去・現在・未来の区別がつかない状態。これは本文読んでもイマイチ明瞭な文章がなかったのですが、川上哲治の「ボールが止まって見えた」の境地かなぁと思いました。もしくはララァの「時が見える」状態。
  • エフォートレスネス(楽々とこなせる状態):高揚感がドライバーとなり目標に向かって怖いものなしで突き進むイメージ
  • リッチネス:今までの視点を超え、知覚できなかったことを知覚し、考えと考えを結び付け、新たな創造の境地を見出す状態。トランス状態ですね。

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https://www.gundam.info/special-series/native-gundam-remastered/special-series_native-gundam-remastered_20080429_192p.html

ただし、デメリットもあります。

  • セルフレスネス:自分を超越した存在と認識してしまい、抑制不能となる。
  • タイムレスネス:時間の感覚がなくなるため、締切や所要時間等に疎くなる。
  • エフォートレスネス:達成には努力が必要という感覚がなくなる。
  • リッチネス:常人離れした領域から帰ってこられなくなる(怖)。

エクスタシスを作り出す方法

  • 心理学的には…意識によるアプローチ(当たり前なような…)
  • 神経生物学的には…身体から心に働きかける瞑想やヨガを行うアプローチ
  • 薬理学的には…マリファナで
  • テクノロジー的には…体を使うトレーニングとセンサーや音楽などを併用して

4つのアプローチがありますが、至高体験により、自己が切り離され解脱状態に入るということで共通しています。んで、エクスタシーを感じると…。

至高体験とは、エクストリームスポーツによる興奮・没頭状態、臨死体験による自己の分離などが挙げられます。

 

感想

辛口にいきます。正直、読むのが大変でした。

一言でいうと、「言いたいことを表現できていない」印象を受けました。その原因が、「帰納的に結論を導けていないこと」につきます。

本書は膨大な具体例が挙げられているのですが、具体例の提示だけで終わってしまっていることが多く、「え?導き出される結論は?」と立ち止まることが多かったです。「あとは読み取ってね」と読者に丸投げすることが多く、読み解くのに大変苦労しました。川上哲治の例なんかは、正直解釈があってるか怪しいです。

あと、本書のタイトルが『ZONE』はおかしい気がします。ZONEはエクスタシスの一要素にすぎないはず…『エクスタシー』にすべきでは?

 

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許斐剛『テニスの王子様』

まぁスティーブ・ジョブズなんかが瞑想を取り入れた話は有名ですよね。一定の効果はあると思います。ただ、私はエクスタシス状態に入る重要な要素は、いかにウキウキ・ワクワクやるかってことかなぁと思います。嫌々やる仕事は、「いやだなぁ」という煩悩を打ち切れずに、状態に入れない。確かに、瞑想などで煩悩を消して取り組めばいいのでしょうが、それならそれにウキウキ・ワクワクする人にやらせた方がいいのでは?と思ってしまいます。ただ、瞑想の効果については、私はよく理解していないので、ここは勉強のしどころですね。

とりあえず、瞑想は修行不足で×、サイケデリック(薬物)は違法っぽいので×なので、当面は以下のようにゾーンに入れるように頑張りたいと思います。

 

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許斐剛『テニスの王子様』

 

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許斐剛『テニスの王子様』

 

本日はここまでです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

ではまた明日~。