こんばんは~。
今日は『本の日』ということで、家族一人一冊、本を買って帰ることにしました。
本の日なので、家にお土産を購入。#ずぼらヨガ が嫁、#かずのえほん が子ども、#モンテッソーリ が私の。 pic.twitter.com/easJKCTR4y
— Tommy.June (@TommyJune2) 2018年11月1日
買った後「最近の絵本ってどうなってるんだろうなぁ」と思い、絵本コーナーを物色。
気になるものを2つ。
エントリーNo1
…
サンドワーム!?
エントリーNo2
- 通勤先は地獄で、ぎゅうぎゅうの満員バスで通勤。
- 職務は血の池地獄の監視員、反抗的な亡者たちの中でストレスフル。
- ちょっとトラブルを起こしてしまうのですが、それを理由に上司(閻魔大王)からボーナスカットをちらつかされる。
- 帰りにやけ酒
いや、幼児に読むべき内容じゃないだろ。そんな残酷な事実を知るのはまだ早い。
あれですね、『ぐりとぐら』とかでのほほんとする時代は終わったんですね。
未来を背負う子どもたちにトラウマが植え付けられなければいいですが。
未来と言えば…
本日はこの本。内田樹が10人の論者を束ねた論評集です。
好きな論者と嫌いな論者が混在しているところに危なさを感じ、
それはそれで逆に面白いかなぁと思い手に取りました。
まとめると…
- 日本人は臭いものには蓋という民族性だが、問題は差し迫っている。
- 人口減少は歴史上、稀有な現象。成長を前提とする資本主義の限界を暗示。
- 人口減少を解決する手立ては個人の内面や文化的なアプローチにあります。
なぜ日本の人口減少対策は後手後手なのか?
これまで日本においては、人口減少への問題意識はあり、それが起きることまで予測されていたものの、これまで有効な手立てに関して議論がなされませんでした。
これは日本人が最悪な状況を見て見ぬふりをする民族性にあることに起因しています。
(「深層で言霊を信じているから」と解釈すればいいかなぁと思います。言葉は力を持っていて、言葉にすると実現してしまうという日本人特有の信仰です。そのため、人口減少について、口に出すのもはばかられた)
ただ、差し迫るこの現象からは逃げることができないところまで来ており、今後はそういう国民性を念頭に入れたうえでどう立ち向かうかを考えていく必要があります。
これまでの人口動態とこれから
ホモ・サピエンス誕生以降、世界の人口は緩やかに増加していましたが、
18世紀の産業革命によって、人間の生活は効率的になり、人口が爆発的に増加しました。
今、人類が直面している少子化は、人類の歴史から考えると稀有な現象であり、近代の成長を前提としたグローバル・キャピタリズムは崩壊の道を歩んでいると解釈できます。
今後は頭脳資本主義が進むと思われます。IT革命後、Googleなどの頭脳集約産業が興隆してきました。
将来は、この延長として、汎用性のあるAIが実用化されるにつれ、AIの技術を握るものが国際社会の次の覇権を握ることとなると思われます。
そんな中で日本はどうするか?
国際競争に必ずしも勝つ必要はないですが、いずれにしても今の生産性の低い労働環境の中では閉塞感が支配するでしょう。充実感があり人に寄り添ったシステムを構築していくことが肝要となってきます。
人口減少解決の処方箋
晩婚化
ある論者は人口減少の理由は、少子化でなく「晩婚化」としています。社会の市場化により自由に働くという価値観が認められ、核家族化により大家族という助け合いコミュニティ依存から脱却し、お金に準拠するライフスタイルとなり、家族単位が孤立化したことが、その原因としています。
このように、人口減少問題は社会構造や個人の内面に帰結するため、自由・人権を尊重することと、次世代を育てる環境づくりが大切となります。
人口偏在
ある論者は、都市の待機児童が問題になる一方、地方では子どもを求めている声がある実情から、都市への人口偏在が人口減少を引き起こしているとしています。
ではなぜ地方で子育てをしようと思わないのか?
それは地方では職業の選択肢が限られること、また仮に雇用があっても都市に比べて魅力が薄いことが原因として挙げられます。
この解決のためには、人をつなぎとめる力がある文化を利用することが挙げられます(文化による社会包摂)。
感想
辛口にいきます。
「編者はまとめることを放棄したな」と思う内容でした。
冒頭に「突き合わせて蓋然性の高い仮説を立てる」といっていたので、「ほう、このカオスをどうまとめるのか?」とワクワクしながらページをめくったら…結論がない!
正直、各論者の持論を並べただけという印象でした。各論者の意見は全く統一感がなく、対立すらしています。
いや、多様性はいいんですけどね、それをまとめて何を見出すかを構築するのが編者の仕事では?
とは言え、結構面白い論者もいます。
私は、人口減少社会の中では、「縮小するコミュニティで生活するのは悪くない」という立場なのですが、ある論者は
「小さくなるしか生きる道はないのか?」とその立場を「諦め」ととり、「ビッグになる夢を奪われる」と抵抗する人たちがいると説き、ハッとしました。
なるほど、確かにそういう考えもありますね。私は元々こじんまり過ごせればいいという志向なのですが、そうでない人には、機会損失ととらえてしまうのですね。
自分の価値観は狭いなぁと痛感しました。
全体的にちょっと悲観的な論者が多かったのですが、
私が青春を送った20世紀では、21世紀は希望に満ちていると思ったんだけどなぁ。
皆さんが思い描いた未来はどっちですか?
本日はここまでです。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた明日~。