Tommyの乱読のススメ

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【グラフいっぱいでお送りします】ミクロ経済学入門の入門/坂井豊貴

こんばんは〜。

 

とあるラーメン屋に行った時の話です。

食べログ評価3.5を超えており、値段も650円とリーズナブル。

ウキウキしながら訪問。

 

衝撃1

ほう、食べログ話題のお店ですか…これは期待がかかる…。

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 …ん?

 

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ぶっちゃけ本音はそうだよね!正直すぎる!

 

では入店して注文を…。

サイドメニューが豊富ですね~って…。

 

衝撃2

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いやいや、裏メニューって、

メニュー表に載ってないから裏メニューなんじゃないの?

 

衝撃3

店主とお客さん(新参?)の会話

お客:いや~この店来たかった~。前に来た時やってなかったんで~。

店主:週3日お休みいただいてますからねぇ。

お客:なるほど。いつ休みなんですか?

店主:いつだっけなぁ…。

常連:火・水・木ですよ~

店主:あ、そうそう、その3日。

お客:…あ、そうなんですか。

(ラーメンが運ばれる)

お客:旨いですね~また来て違うメニュー食べたいなぁ。

   来週月曜はやってますよね?

店主:あーそうねぇ。

常連:来週月曜から秋休みなんでやっていませんね~。

店主:あ、そうそう。今度は京都行こうと思うんだよね。

   前の休みはイタリア行ったけど、やっぱり秋は日本だよね~。

   東南アジアもよかったけど、云々

お客:…。

 

お客さんが「食べログにボロクソに書く」という店主が恐れる事態にならないことを望むばかりです。

あと、常連さんは秘書かマネージャーになった方がいい。

 

中々カオスな店でした。

あ、ラーメンはおいしかったです。

 

肝心の食レポがないあたりに筆者の段取り力のなさが滲む本ブログですが、本業をこなします。

 

本日はこの本。

経済勉強しようと思ったときに手元に置いておいた本です。

正直、もうこのレベルの知識は既知なところではありますが、復習もかねて読んでいきましょう。

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)

 

 

 

まとめると…

  • 合理的選択とは?→図を見て…(ぶん投げ)
  • 市場均衡とは?→図を見て…(ぶん投げ)
  • 貧困も測れる。その指標として、ジニ係数・貧困ラインの概念があります

 

 

合理的な選択とは?

紙芝居でご覧ください。

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需要量と供給量はどう決まる?

紙芝居でご覧ください。f:id:mat-tsun:20181102223423j:plain

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なお、市場均衡価格のときに社会的余剰は最大となりますが、この価格でないときには、最大になりません。

その最大値との差を死荷重といいます。

自由市場では理論上、市場均衡価格になりますが、例えば政府介入(課税など)といった外部圧力がかかると、この死荷重が発生します。

社会全体の満足度の総量を低減させるため、その導入は慎重に行う必要があります。

 

貧困を示す指標

不平等さを示す度数として、ジニ係数が使われることがポピュラーです。

これはある公式に載せて貧困度の分散度を測るものですが、

「0≦ジニ係数≦1」で定まるもので、0のとき完全平等分布(富が均一に分布)、1のとき完全不平等分布(その逆)としています。

また、貧困さを測る指標として、以下があります。

  • 絶対的貧困ライン:必要最低限の生活水準を維持するために必要な収入を示す。世界銀行の基準で1日の所得が1.25ドル(現在は1.90ドル)としています。
  • 相対的貧困ライン:所得または消費の分布で下位一定割合の水準を示す。OECDは所得分布の中央値の50%としています。

 

感想

ナッシュ均衡の話もありましたが、すでに触れているので、以下記事を参照ください。

tommy-june.hatenadiary.com

ミクロ経済と銘打ってますが、多分経済学自体を始める人が手に取る本ですね。

語り口調といい、平易な例といい、非常に入り込みやすいです。

大学生以上には簡単すぎる気もするので、経済に興味がある意識高い系の高校生が手に取ると「おー勉強しているな」と感心されます、多分。

 

さて、実は私は9月以降に読んだ本をすべて記事にしているわけではありません。

「正直、得るものはなかったわ」とか「これは全く賛同できないわ」とか「ネタにできる要素がない」といった本は、ノートに記録を残すだけで記事にしていません。一応、打率は9割は超えていますが、それでも日の目を見ないレビューはいくつかあります。

この本は前者に近かったのですが、それでも記事にしたのは「この理論の限界」について考えたかったからです。例を挙げていきましょう。

 

この手の理論は、「合理モデルに当てはめると、事象は収束する(静的になる)」という、パズルがかちっとはまったスッキリ感はあるのですが、

「その後どうすべき?」という能動的かつ実情に訴えるアドバイスに欠けているので、イマイチ満足感がないですよね。

つまり、理論だけで完結してはいけない。

この理論はベースにしつつ、何かを生み出すには他の分野の力を借りる必要がありそうです。

マーケティングと親和性が高そうですが、行動経済学の例もあるので「知の横断」が積極的になされて何かが生み出されればと思います。

そのためには、門外漢がミクロ経済学に乗り込めるよう、垣根を低くすることが重要だと思うので、極限まで低くした本書は、いい試みだと思います。

 

あと、相対的貧困ラインは『所得または消費の分布で下位一定割合の水準を示す。OECDは所得分布の中央値の50%としています』と言っています。

貧困ラインを見出そうとするのは非常に有意ですが、その基準はよく考える必要があります。

というのも、中央値って分布が偏在していると、その値は極端なものになります。

例えばある集団の構成員5人の所得が、1、1、1.5、10,000、100,000とかだと、中央値は3人目の『1.5』になります。

この場合、相対的貧困ラインの該当者(0.75未満の人)は0になります!

いや、そんなアホなこと起きないだろ、とお思いでしょうか?

オックスファムが発表した「世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じだった」事実から考えると、こういった偏りはありえない話ではありません。

理論は合理的ですが、現実は斜め上を行きます(だから理論で説明できないということなのですが)。現実を映すとは限らないことは念頭に入れておく必要があります。

 

理論の限界性を知ったうえで、それを跳躍して新しいものを生み出していくことが、我々の世代には求められているのだと思います。

 

あと、今回は記事にするのにパワポを使ったのですが、しんどいので多分もうしません…。

 

本日はここまでです。

お読みいただきありがとうございました。

ではまた明日~。