Tommyの乱読のススメ

ノンジャンル読書と雑記の混沌としたブログです。

【ぐうたら英語術】英会話編〜③背伸びをやめよう〜

どうもです~。

はてなブログの片隅でつぶやく本コーナーも無事に第3回まで来ました。

 

Tommy式5か条

  1. 何よりも会話を楽しもう
  2. 背伸びをやめよう(本日はこちら)
  3. 楽しようと考えよう
  4. 得意な話題を作ろう
  5. 生活に馴染む自分なりの学習法を見つけよう

 

本日は「背伸びをやめよう」ですね。

はっきり言って、全7回の中で、私が一番熱を入れているのはこの回です。

そのため相当長いですがご容赦ください。

「発音」・「文法」・「聴く(文法含む)」の観点で説明しています。

 

 

まとめると…

  • ネイティブ発音をしなくても通じる(国際的通説)。ビビる必要なし。
  • かっこいい表現でなく、自分に合う表現を。
  • 英会話はコミュニケーション手段の一つ。紙でもジェスチャーでももってこい。

 

発音なんて気にするな!

日本人って英語を学ぶのに不利?

英語を学ぶ中で、日本人が苦戦する要素の一つに「発音」があります。

「アとエの中間の音を出して~」とか、「r/l」とか、「s/th」とか、そういうのです。

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この点、日本人は不利なんです。

なぜなら日本語って母音が少ないですし、子音も舌の動きでの区別中心で、口自体を動かすことが少ない(と思います)。

私はいくつかの言語をかじりましたが、その点で日本語は希少な言語と思います。

例えば文法に類似点が多い、お隣さんの朝鮮語でも、母音は10(重母音を含めればもっと)あります。

簡単だったのはドイツ語ですね。カタカナ読みでいけます。ただ、文法が死ぬほどむずいですが…。分離動詞とかなんやねん。

 

グローバル化は発音苦戦者にはチャンス?

皆さんはインド人と英語で会話したことはあるでしょうか?

私はあるのですが、正直、「何言ってるかよくわかりません」。

これは日本での出来事なのですが、インド人の方から、「えあるぽると、えあるぽると」と話しかけられて、当惑した記憶があります。話しているうちに、空港(Airport)に行きたいことがわかりました。rの発音は「る」そのものでした。

インド人の方と仕事をすると、その独特の発音事情から、苦労される英語圏の方も多いと聞きますが、実はインド人の英語能力は国際的には高いと評されています。IT部門を中心とした彼らの国際的な活躍はご存知のとおりだと思います。

 

ここで学びたいことは「ネイティブ発音じゃなくても通用する」ということです。

 

私はいろんな国の人と仕事をしたことがあります。

例えば東南アジア系の人だと、音節を区切って読む傾向にあります(There is a~ ゼアイズア~)が、英国などでは滑らかに(ゼリザ~)と読むような傾向にあります。

どっちが正しいかはいろいろと議論があると思いますが、重要なのは「どっちも通じる」ということです。

むしろノンネイティブの話者が多くなるということは、ネイティブ英語だけでなく、いわば方言のようにいろんな訛りの英語が広がることになります。

ジャパニーズイングリッシュ一種の方言と認められる余地も生まれうるということです。

なお、私自身もまだ発音では結構苦戦します。『itinerary』とか大っ嫌いです。

ただ、ネイティブ発音じゃなくても通じると思うと、勇気の一歩が踏み出しやすくなります。

 

ただし…

正しい発音はいずれ身につけた方がいいです。

「ちゃぶ台ひっくり返すなよ」とお思いでしょうが、冷静に聞いてください。

発音が悪くても、意思疎通は可能ですが、相手の情報処理に時間をかけてしまいます。

 

例えば、

I think he attended the meeting yesterday.という文が発音が悪くて

I sink he attended...と聞こえたとします。

音のままとれば、「沈んで彼は出席した…?」と支離滅裂な 解釈になりますが、

概ね、「あぁ、thinkの方ね」と解釈してくれます。最悪、sinkととっても意味が分からないので、「どういう意味?」って聞いてきます。

意思疎通はできますが、相手に考えさせたり、質問させたりという回り道をさせてしまいます。

そういう意味では発音は直した方がいいです。

ただ、これは練習が必要なものなので、これを完璧にするのは長い道のりです。

その前に別の観点で力の底上げを図った方がいいです。あくまで優先度の問題です。

 

かっこいい表現は不要

イディオムとか使ってクールに決めたいよなぁ…。

分かります。でも、はっきり言います。

最初はやめとけ。

なぜでしょうか?二つ理由があります。

  1. いざというときに頭から出てこない
  2. 高度な表現は自分の首を絞める

解説します。

 

いざというときに頭から出てこない

よく、「中学英語で全てが表現できる」といったことが言われます。

事実ですが、それって本当にすっと頭に浮かびますか?

例を挙げます。

  • get around(あちこちに移動する / 困難を避ける / 説得する)
  • get along(はかどる / 何とか暮らす / ~と仲が良い / 立ち去る
  • get down(~から降りる / がっかりさせる / 書きとめる
  • get into(~の中に入る / ~の中に入れる )
  • get it(手に入れる / 理解する

全部中学英語ですが、これ、使いこなせますか?

使えると表現が洗練されますが、かなり難しいと思います。

それよりも、avoid/leave/white down/enter/understand(太字部分の代替表現)の方がすっと出てきませんか?

getの例は日本人が前置詞が苦手なことに起因すると思っています(自論)。

ともかく、単語単語で役割を決めておいた方が、最短距離で頭から取り出せたりします。

表現のかっこよさを極める前に、回りくどくても、通じる言葉を身につけましょう。

これは次回・次々回で解説します。

 

高度な表現は自分の首を絞める

これは簡単です。

上級表現を使うと、「相手がこちらを過大評価して、表現のレベルを上げてくる」

からです。

上がったレベルについていけず爆死することが往々にして起こります(経験者は語る)

 

ほら、「相対性理論分かります」って言った人に対して九九の話はしませんよね?(たとえがイマイチ)

ビジネスシーンでなければ、逆にたどたどしい方が得かもしれません。

 

英”会話”だけがすべてじゃない!

「最初は必ずしも英会話で完全に意思疎通ができなくてもいい」

 

前回述べた極論ですが、この節ではこれについて述べていきます。

 

ある英会話の中で「相手の言っていることが分からなかった」とします。

このときの最悪の手は2つあります。

  1. 自分が全て分かっている振りをすること(以降、自分は何も言えない)。
  2. 「何も分からなかった」と言うことです。これは相手の話を全く聞いていない/興味がないと捉えられかねません(そういうつもりでなかったとしても)。

この悪手はどちらも「コミュニケーションをそこで止めてしまう」ことが問題です。

 

これを解決する方法は何でしょう?自分でまとめてみることです。

ここで重要なのは、「このプロセスを会話だけでやる必要はない」ということです。

私がよくやったのは、紙とノートを取り出して「君が言ったのはこういうことだよね?」と絵や図で示すことです。

これは理解を可視化できて非常にいいです。

おかげで、私はかなり絵がうまくなりました…苦い経験…。

 

さて、最初の問題に立ち返ります。

そうです、英会話で意思疎通ができなければ、他のツールを使えばよい…

ジェスチャーでも絵でも図でもメールでもなんでも使えばいいんです。

前回、「英会話はコミュニケーションツール」と言いましたが、道具としてはOne of themにすぎません。他の手段と優劣はありません。

「押してダメなら引いてみろ」で、手段を乗り換えればいいんです。

 

「おいおい、英会話教えてくれるんじゃないの?」という話ですが、

これをやると、相手が「あぁ、お前が言いたいことはつまりは~だな?」とか「そうそう、私が言いたいのは~です」とか反応してくれます。

そしたらその「~」の部分の表現をパクッて自分のものにすればいいんです。ほら、英会話の表現が一つ増えたでしょ?

 

それに、その時点やり取りを再開することができます。

先に述べたとおり、英会話はコミュニケーションの手段の一つで、コミュニケーションの中で最悪なのは、「やり取りを途中で止めてしまうこと」です。

なので、そのやり取りを止めないための手立てを講じる、これが最優先事項です。

そして、それが結果的に英会話を持続させることにつながります。

 

ちょっと泥臭くてかっこ悪いかもですが、相手はその一生懸命さを買ってくれます。

それに「今回かっこ悪かったから、次回はかっこよくまとめられるように頑張ろう」と

上手くなろうという向上心も醸成されます。

 

最後に…

最近、「その表現はネイティブにはこう聞こえます」とか、「この単語だけで英会話は表現できる」といった本が出回っていますが、

前者は表現することを恐れさせてしまいますし、英語はもはや非ネイティブの勢力が拡大しつつあります(あと、本当にありえない表現だったら、ネイティブも字面どおり受け取らず、意図を汲み取ろうとしてくれます)。

後者は、getの例で挙げましたが、どうしても非人間的で、多くの人にはなじまないのではないかなと思います。

そういう思いも込めて今回のテーマを書きました。

参考になれば幸甚です。

 

本日はここまでです。

次回は「楽しようと考えよう」ですね。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

ではではまた~