Tommyの乱読のススメ

ノンジャンル読書と雑記の混沌としたブログです。

【ぐうたら英語術】英会話編〜④楽しようと考えよう〜

どうもです~。

 

本企画もようやく折り返し。

第4回は「楽しようと考えよう」です。

正直、心得編は前回で8割方話しているので、

あとは「肉付け(今回)」と「技術的にどう話せるようにするか(次回・次々回)」

という点のみです。

 

ではでは行ってみましょう。

 

Tommy式5か条

  1. 何よりも会話を楽しもう
  2. 背伸びをやめよう
  3. 楽しようと考えよう(本日はこちら)
  4. 得意な話題を作ろう
  5. 生活に馴染む自分なりの学習法を見つけよう

 

 

まとめると…

  • まずは無理に表現を覚えず、自分に合う表現を見つけよう
  • 単語や表現は、人間の「楽」したい本能から、自然に身につきます。
  • 文章は短くカット!カット!

 

自分が楽なら回りくどい表現もOK

例えば、「有言実行」と表現したいとき、どのような英語を使うでしょうか?

模範解答とされるのは、walk the talk かなぁと思います。

でも、これってイディオムとして覚えないといけないので大変ですよね。

 

それならば、carry out what I said / do the thing I said なんかで通じます。

これならば、慣れの要素もありますが、知ってる文法の応用でできます。

 

同意表現はいくらでもあるので、最初は自分が使いやすい表現を使えばいいです。

それが多少長くても、かまわないと思います。

細かいニュアンスの違いはありますが、

最初の段階で気にすべきなのは「コミュニケーションを続けること」なので、

方向性があっていることだけを心掛けましょう。

ほら、日本人でも「了解」と「承知」の細かい機微を分かってない人もいますよね?

それと一緒です。

 

単語/文法/イディオムは自然に身につく

でも、「単語とかイディオムとか覚えないと表現の幅は広がらないのでは?」という疑問があるかもしれません。

 

それはそのとおりです!(ドヤッ)

 

あぁやめて…石投げないで…。

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http://www.chojugiga.com/2017/07/06/da4choju38_0036/

 

そうではなくて、単語/文法/イディオムは使っているうちに自然に身につきます。

 

単語で例を出しましょう。

私が昔、話そうとした話題を出します。

私 :I complain about our company's system.

   Our company has (単語分からん…) something like the

   structure.In that structure, people are divided into some ranks

          such as person in charge, general manager, supervisor and

          CEO...

相手:OK, is that "hierarchy"

といった内容だった気がします。 うろ覚え。

 

私が3行くらいかけて解説した言葉の連想ゲームを、相手は1単語で解決させました。

以降、このhierarchyという単語の取り扱いはどうなるでしょう?

同じ話題になったとき、またこの3行の解説をするでしょうか?

脳は「それよりも"hierarchy"という単語を覚えた方が楽だな」と判断します。

 

そうです、

新しい単語や表現は、「それを覚えた方が楽だ」と判断されたときに概ね自然に身につきます。

「概ね」としたのは、人は忘れる生き物なので、それを刷り込む努力が多少は必要なためです。

 

ただ、あれも覚えないと、これも覚えないとという強迫観念にかられると、

心理的プレッシャーを感じ、いざというときに頭が真っ白になります。

そうではなく、「楽」した方が自然と頭から取り出せます。

これが「楽」しようと考えようのテーマの中核です。

 

長い構文は色々大変。短い文に分ければいい。

中学例文みたいですが、以下の例文を考えましょう。

  1. The room which they used is not cleaned well.
  2. I seeing him, he was sleeping in the room.

はっきり言います。忘れてください(特に分詞構文)。

 

文章が長いと、聞く方は結構疲れます。

どれが本主語で本動詞がどれかなどに、ずっと注意を払わないといけないからです。

 

一文がジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』並みに長いことはないと思いますが、

聞く方もストレスが溜まるということは覚えておいてください。

そしてあなたは目でうながしたもういちどおっしゃってyesすると彼はあたしにねえどうなのと聞いたyes山にさくぼくの花yesと言っておくれとそしてあたしはまず彼をだきしめyesそして彼を引きよせ彼があたしの乳ぶさにすっかりふれることができるように匂やかにyesそして彼の心ぞうはたか鳴っていてそしてyesとあたしは言ったyesいいことよYes

(丸谷才一他『ユリシーズ III』)

 

ではどうするか?

文章が多くなってもいいので、ばらして単純化してください。

  • They used the room. The room is not cleaned well.
  • I saw him. At that time he was sleeping in the room.(When使えるならばベター)

上のようにばらした方が、2つの面で有利です。

 

  1.相手の理解とこちらの表現が楽

    いうまでもなし。

  2.相手が理解できなかった場合でも、問題のある個所の特定が簡単

    ばらす前の文だと、その長文のどこに問題があるかを探さないといけません。

    一方、短い文にばらしてあると、どの文に問題があるかの特定がたやすく、

    しかも、文を特定後、一文が短いので探す範囲が狭い。

 

以上です。

根底は前の2テーマとつながっています。

 

残り2回も同じ方向性の中でやっていきますので、

「それ聞いたわ」という感じになるかもしれませんが、クダをまく中年サラリーマンみたいなもんなのでそしたらすっ飛ばしていただいて構いません。

明日は「得意な話題を作ろう」をお送ります。

 

ではではまた~。

 

【ぽんこつスパイ大作戦】ざんねんなスパイ/一條次郎

こんばんは〜。

 

今日は文化の日でしたね〜。

ところで、この休日、欧米からの持ち込みでなく、日本特有のものなのです。

経緯を遡るとGHQの時代に行き着くのですが、ここでは省略します。


祝日は国民性が出ますよね〜。

ということで、世界の特徴的な祝日を調べてみました。

 

エントリーNo1 ボクシングデー@イギリスなど

定番ですが、まずはこちらを。

ボクシングはクリスマス翌日に箱(box)を開けることを指します。 

宗教的な背景を説明しても無視されそうなので、この時期にガッツ石松を解き放つのは危険

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こうなる。

 

エントリーNo2 ニュピの日@インドネシア

バリ島の祝日で3-4月に行われます(太陰暦基準のため毎年変わる)。

街から人が消えます。

「静寂の日」とも呼ばれる日で、外出・労働・灯火使用・殺生が禁止され、外出には逮捕のペナルティも。

出不精な私にとって何と羨ましい不便そうですが、そんな日は家のこたつでゴロゴロしましょう。

 

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https://www.yomeishu.co.jp/sp/yomeishu-kotatsu/

 

 

エントリーNo3 メロンの日@トルクメニスタン

 

まさか本当にあるとは…。

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メロン記念日『甘いあなたの味』

トルクメニスタンの独裁者がメロン好きだから創設された祝日だそうです。

(諸説あり)

 

それが許されるなら、私は「もずく」が好きなので、もずくの日とか作ってもらえませんかね?

 

 

 

(追記  実在するらしいです。7月4日  アメリカ独立記念日と同じです!

 

さて、本日はこの本。

『レプリカたちの夜』が面白かったので、

もう1冊行ってみようと思い、手に取りました。

(悩みましたが、リスがしゃべるのでSFに分類しました)

 

ざんねんなスパイ

ざんねんなスパイ

 

 

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【ぐうたら英語術】英会話編〜③背伸びをやめよう〜

どうもです~。

はてなブログの片隅でつぶやく本コーナーも無事に第3回まで来ました。

 

Tommy式5か条

  1. 何よりも会話を楽しもう
  2. 背伸びをやめよう(本日はこちら)
  3. 楽しようと考えよう
  4. 得意な話題を作ろう
  5. 生活に馴染む自分なりの学習法を見つけよう

 

本日は「背伸びをやめよう」ですね。

はっきり言って、全7回の中で、私が一番熱を入れているのはこの回です。

そのため相当長いですがご容赦ください。

「発音」・「文法」・「聴く(文法含む)」の観点で説明しています。

 

 

まとめると…

  • ネイティブ発音をしなくても通じる(国際的通説)。ビビる必要なし。
  • かっこいい表現でなく、自分に合う表現を。
  • 英会話はコミュニケーション手段の一つ。紙でもジェスチャーでももってこい。

 

発音なんて気にするな!

日本人って英語を学ぶのに不利?

英語を学ぶ中で、日本人が苦戦する要素の一つに「発音」があります。

「アとエの中間の音を出して~」とか、「r/l」とか、「s/th」とか、そういうのです。

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bokeて

この点、日本人は不利なんです。

なぜなら日本語って母音が少ないですし、子音も舌の動きでの区別中心で、口自体を動かすことが少ない(と思います)。

私はいくつかの言語をかじりましたが、その点で日本語は希少な言語と思います。

例えば文法に類似点が多い、お隣さんの朝鮮語でも、母音は10(重母音を含めればもっと)あります。

簡単だったのはドイツ語ですね。カタカナ読みでいけます。ただ、文法が死ぬほどむずいですが…。分離動詞とかなんやねん。

 

グローバル化は発音苦戦者にはチャンス?

皆さんはインド人と英語で会話したことはあるでしょうか?

私はあるのですが、正直、「何言ってるかよくわかりません」。

これは日本での出来事なのですが、インド人の方から、「えあるぽると、えあるぽると」と話しかけられて、当惑した記憶があります。話しているうちに、空港(Airport)に行きたいことがわかりました。rの発音は「る」そのものでした。

インド人の方と仕事をすると、その独特の発音事情から、苦労される英語圏の方も多いと聞きますが、実はインド人の英語能力は国際的には高いと評されています。IT部門を中心とした彼らの国際的な活躍はご存知のとおりだと思います。

 

ここで学びたいことは「ネイティブ発音じゃなくても通用する」ということです。

 

私はいろんな国の人と仕事をしたことがあります。

例えば東南アジア系の人だと、音節を区切って読む傾向にあります(There is a~ ゼアイズア~)が、英国などでは滑らかに(ゼリザ~)と読むような傾向にあります。

どっちが正しいかはいろいろと議論があると思いますが、重要なのは「どっちも通じる」ということです。

むしろノンネイティブの話者が多くなるということは、ネイティブ英語だけでなく、いわば方言のようにいろんな訛りの英語が広がることになります。

ジャパニーズイングリッシュ一種の方言と認められる余地も生まれうるということです。

なお、私自身もまだ発音では結構苦戦します。『itinerary』とか大っ嫌いです。

ただ、ネイティブ発音じゃなくても通じると思うと、勇気の一歩が踏み出しやすくなります。

 

ただし…

正しい発音はいずれ身につけた方がいいです。

「ちゃぶ台ひっくり返すなよ」とお思いでしょうが、冷静に聞いてください。

発音が悪くても、意思疎通は可能ですが、相手の情報処理に時間をかけてしまいます。

 

例えば、

I think he attended the meeting yesterday.という文が発音が悪くて

I sink he attended...と聞こえたとします。

音のままとれば、「沈んで彼は出席した…?」と支離滅裂な 解釈になりますが、

概ね、「あぁ、thinkの方ね」と解釈してくれます。最悪、sinkととっても意味が分からないので、「どういう意味?」って聞いてきます。

意思疎通はできますが、相手に考えさせたり、質問させたりという回り道をさせてしまいます。

そういう意味では発音は直した方がいいです。

ただ、これは練習が必要なものなので、これを完璧にするのは長い道のりです。

その前に別の観点で力の底上げを図った方がいいです。あくまで優先度の問題です。

 

かっこいい表現は不要

イディオムとか使ってクールに決めたいよなぁ…。

分かります。でも、はっきり言います。

最初はやめとけ。

なぜでしょうか?二つ理由があります。

  1. いざというときに頭から出てこない
  2. 高度な表現は自分の首を絞める

解説します。

 

いざというときに頭から出てこない

よく、「中学英語で全てが表現できる」といったことが言われます。

事実ですが、それって本当にすっと頭に浮かびますか?

例を挙げます。

  • get around(あちこちに移動する / 困難を避ける / 説得する)
  • get along(はかどる / 何とか暮らす / ~と仲が良い / 立ち去る
  • get down(~から降りる / がっかりさせる / 書きとめる
  • get into(~の中に入る / ~の中に入れる )
  • get it(手に入れる / 理解する

全部中学英語ですが、これ、使いこなせますか?

使えると表現が洗練されますが、かなり難しいと思います。

それよりも、avoid/leave/white down/enter/understand(太字部分の代替表現)の方がすっと出てきませんか?

getの例は日本人が前置詞が苦手なことに起因すると思っています(自論)。

ともかく、単語単語で役割を決めておいた方が、最短距離で頭から取り出せたりします。

表現のかっこよさを極める前に、回りくどくても、通じる言葉を身につけましょう。

これは次回・次々回で解説します。

 

高度な表現は自分の首を絞める

これは簡単です。

上級表現を使うと、「相手がこちらを過大評価して、表現のレベルを上げてくる」

からです。

上がったレベルについていけず爆死することが往々にして起こります(経験者は語る)

 

ほら、「相対性理論分かります」って言った人に対して九九の話はしませんよね?(たとえがイマイチ)

ビジネスシーンでなければ、逆にたどたどしい方が得かもしれません。

 

英”会話”だけがすべてじゃない!

「最初は必ずしも英会話で完全に意思疎通ができなくてもいい」

 

前回述べた極論ですが、この節ではこれについて述べていきます。

 

ある英会話の中で「相手の言っていることが分からなかった」とします。

このときの最悪の手は2つあります。

  1. 自分が全て分かっている振りをすること(以降、自分は何も言えない)。
  2. 「何も分からなかった」と言うことです。これは相手の話を全く聞いていない/興味がないと捉えられかねません(そういうつもりでなかったとしても)。

この悪手はどちらも「コミュニケーションをそこで止めてしまう」ことが問題です。

 

これを解決する方法は何でしょう?自分でまとめてみることです。

ここで重要なのは、「このプロセスを会話だけでやる必要はない」ということです。

私がよくやったのは、紙とノートを取り出して「君が言ったのはこういうことだよね?」と絵や図で示すことです。

これは理解を可視化できて非常にいいです。

おかげで、私はかなり絵がうまくなりました…苦い経験…。

 

さて、最初の問題に立ち返ります。

そうです、英会話で意思疎通ができなければ、他のツールを使えばよい…

ジェスチャーでも絵でも図でもメールでもなんでも使えばいいんです。

前回、「英会話はコミュニケーションツール」と言いましたが、道具としてはOne of themにすぎません。他の手段と優劣はありません。

「押してダメなら引いてみろ」で、手段を乗り換えればいいんです。

 

「おいおい、英会話教えてくれるんじゃないの?」という話ですが、

これをやると、相手が「あぁ、お前が言いたいことはつまりは~だな?」とか「そうそう、私が言いたいのは~です」とか反応してくれます。

そしたらその「~」の部分の表現をパクッて自分のものにすればいいんです。ほら、英会話の表現が一つ増えたでしょ?

 

それに、その時点やり取りを再開することができます。

先に述べたとおり、英会話はコミュニケーションの手段の一つで、コミュニケーションの中で最悪なのは、「やり取りを途中で止めてしまうこと」です。

なので、そのやり取りを止めないための手立てを講じる、これが最優先事項です。

そして、それが結果的に英会話を持続させることにつながります。

 

ちょっと泥臭くてかっこ悪いかもですが、相手はその一生懸命さを買ってくれます。

それに「今回かっこ悪かったから、次回はかっこよくまとめられるように頑張ろう」と

上手くなろうという向上心も醸成されます。

 

最後に…

最近、「その表現はネイティブにはこう聞こえます」とか、「この単語だけで英会話は表現できる」といった本が出回っていますが、

前者は表現することを恐れさせてしまいますし、英語はもはや非ネイティブの勢力が拡大しつつあります(あと、本当にありえない表現だったら、ネイティブも字面どおり受け取らず、意図を汲み取ろうとしてくれます)。

後者は、getの例で挙げましたが、どうしても非人間的で、多くの人にはなじまないのではないかなと思います。

そういう思いも込めて今回のテーマを書きました。

参考になれば幸甚です。

 

本日はここまでです。

次回は「楽しようと考えよう」ですね。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

ではではまた~

【グラフいっぱいでお送りします】ミクロ経済学入門の入門/坂井豊貴

こんばんは〜。

 

とあるラーメン屋に行った時の話です。

食べログ評価3.5を超えており、値段も650円とリーズナブル。

ウキウキしながら訪問。

 

衝撃1

ほう、食べログ話題のお店ですか…これは期待がかかる…。

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 …ん?

 

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ぶっちゃけ本音はそうだよね!正直すぎる!

 

では入店して注文を…。

サイドメニューが豊富ですね~って…。

 

衝撃2

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いやいや、裏メニューって、

メニュー表に載ってないから裏メニューなんじゃないの?

 

衝撃3

店主とお客さん(新参?)の会話

お客:いや~この店来たかった~。前に来た時やってなかったんで~。

店主:週3日お休みいただいてますからねぇ。

お客:なるほど。いつ休みなんですか?

店主:いつだっけなぁ…。

常連:火・水・木ですよ~

店主:あ、そうそう、その3日。

お客:…あ、そうなんですか。

(ラーメンが運ばれる)

お客:旨いですね~また来て違うメニュー食べたいなぁ。

   来週月曜はやってますよね?

店主:あーそうねぇ。

常連:来週月曜から秋休みなんでやっていませんね~。

店主:あ、そうそう。今度は京都行こうと思うんだよね。

   前の休みはイタリア行ったけど、やっぱり秋は日本だよね~。

   東南アジアもよかったけど、云々

お客:…。

 

お客さんが「食べログにボロクソに書く」という店主が恐れる事態にならないことを望むばかりです。

あと、常連さんは秘書かマネージャーになった方がいい。

 

中々カオスな店でした。

あ、ラーメンはおいしかったです。

 

肝心の食レポがないあたりに筆者の段取り力のなさが滲む本ブログですが、本業をこなします。

 

本日はこの本。

経済勉強しようと思ったときに手元に置いておいた本です。

正直、もうこのレベルの知識は既知なところではありますが、復習もかねて読んでいきましょう。

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)

ミクロ経済学入門の入門 (岩波新書)

 

 

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【ぐうたら英語術】英会話編〜②何よりも会話を楽しもう〜

どうもです~。

 

大風呂敷を広げて始まった本連載ですが、いよいよ本題です。

今回は「何よりも会話を楽しもう」ですね。

精神論みたいなもんですので、テクニックを知りたい方は明日までご辛抱ください。

 

Tommy式5か条

  1. 何よりも会話を楽しもう(本日はこちら)
  2. 背伸びをやめよう
  3. 楽しようと考えよう
  4. 得意な話題を作ろう
  5. 生活に馴染む自分なりの学習法を見つけよう

 

 

まとめると…

  • 壮大な目標設定は不要です。
  • 楽しむことは自分・相手にとってWIN-WINです。
  • 伝えること/聴くことにプレッシャーを感じるのはやめませんか?

 

英会話の目標設定は必要か?

英会話を始めるにあたって、「目的意識を明確にすること」が叫ばれたりしますが、最初の段階では、私はあまり重要だと思っていません。

 

何故なら、目的は最終的には全て「コミュニケーション」に集約してしまうからです。

英会話はコミュニケーションツールですから、そりゃそうですね。

ただ、この自明性は結構重要です。これは次回触れます。

 

ともかく、海外旅行、仕事や生活で使う、外人にモテたい…ビジネスや通訳の場合は程度の問題がありますが、方向性は一緒。

そのため、私はスタート時点では最終的な目標はあまり重要視しなくていいと思っています。

 

だから「何となく」というフワフワした感じで始めたいっていう人はそれでいいと思います。

私は、負担を感じながら学ぶということよりも、

できるだけ「ぐうたらして」身につけることを推奨したいので、

片手間に学びたい人にも共感していただけると冥利に尽きます。

 

あ、ちなみに無我の境地に入りたいという物好きな方は例外です。

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許斐剛『テニスの王子様』

 

目標が自分を縛ることを避ける

逆に、壮大な目標に縛られると苦痛になります。

日本人は真面目なので、自分に厳しい目標を設定しがちです。

実現できなくなると、それで挫折に至ります。

 

そうではなく、まず「楽しむ」ことから考えませんか?

「面白いことを挫折する」って逆に難しいと思います。

今後解説しますが、楽しむことは皆さんの究極目標であるコミュニケーションに通じています。

 

楽しそうじゃない人の話を聞くのは苦痛

上では自分視点で楽しむことの有用性を説明しましたが、

受け取る側の視点から考えてみましょう。

 

あなたはどちらと話したいでしょうか?

  1. 文法は完璧で一定トーンで話す人
  2. たどたどしくても抑揚をつけて話す人

 

あなたはどちらと話したいですか?

感覚的に後者を選ぶ人が多いのではないかと思います。

 

では理論的に考えると何故でしょうか?

それは1.は話すこと自体がゴールになっているためです。

例えば、一生懸命、家で練習したプレゼンのスピーチ、やってみたら反応が芳しくない。

そんなことありませんでしたか?

これはプレゼン力がないのではありません。

練習では聴衆がおらず、相手の存在(反応)を考慮に入れていないからです。

台本をなぞることが完璧でも、相手を引き込まないと効果は薄いです。

相手を引き込むには「楽しむこと」が重要です。

 

楽しむことがなぜ有効なのか?

有効性は心理学的なアプローチからも説明できます。

 

ラポール形成という概念をご存知でしょうか?

超ザックリ解説すると下です。

 

ペーシング(本来、相手に合わせることを指しますが、ここでは広義に距離感を縮め、安心感や好意を持ってもらう前段とします)

 → ラポール形成(親密さの醸成)

   → リーディング(自分が意図する方向に導く)

 

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https://life-and-mind.com/rapport-making-secret-477#i-3

目標を達成するには、ラポール(親密さ)が前提となります。

ではそれを作るには?そこにはペーシングが必要となります。

これは「共感」「興味」「安心」「思いやり」などで言い表すことができますが、

これらを最大公約数で繋ぐ概念が「楽しさ」であると思っています。

自分が楽しめば、相手に歩み寄れますし、相手も面白そうだなと興味を持ってくれる。

両者の距離感を縮めることにつながります。

 

何が何でも理解してもらおう/理解しようと思わない。

楽しむことはわかった。でも、ついつい文法に気を取られて表情がこわばってしまう。なぜそうなってしまうのでしょうか?

それは、伝えること/聴くことにプレッシャーを感じているからです。

それで余裕がなくなっているというのが原因です。

日本人は真面目なので、自分の言いたいことを全て分からせようとし、一言一句逃さず聞き取ろうとします。

でも、最重要なのはいうまでもなく「相手とのやり取り」。しゃべることや聞くことはプロセスでしかないのです。

そうではなく、その中で、相手を引き込み、友好を育み、意見を交換し合うことが本来重要視されることです。

そう考えると、英会話はツールに過ぎません。

 

次回のテーマになるので、解説は明日に譲りますが、

「最初は必ずしも英会話で完全に意思疎通ができなくてもいい」

と開き直ることも必要です。

他のツールが使えればいいのです。

 

いきなり読者の方が離れそうなことを言いましたが、明日以降ちゃんと解説します。

ただ、このくらいで考えておくと、英会話に臨むプレッシャーががくっと落ちます。

楽しむ余裕が生まれませんか?

 

当然、最終的には英会話で完結できればベストですが、それは徐々に達成すればいいのです。

 

本日はここまです。

次回は「背伸びをやめよう」です。

今回は精神論に近い話でしたが、次回から徐々にテクニックも入っていきます。

 

ではではまた~。

【未来はどっちだ!?】人口減少社会の未来学/内田樹編

こんばんは~。

 

今日は『本の日』ということで、家族一人一冊、本を買って帰ることにしました。

 

買った後「最近の絵本ってどうなってるんだろうなぁ」と思い、絵本コーナーを物色。

気になるものを2つ。

 

エントリーNo1

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岡田よしたか『ちくわのわーさん』


 

 

 

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Final Fantasy V

サンドワーム!?

エントリーNo2

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富安陽子、大島妙子 『オニのサラリーマン』
  • 通勤先は地獄で、ぎゅうぎゅうの満員バスで通勤。
  • 職務は血の池地獄の監視員、反抗的な亡者たちの中でストレスフル
  • ちょっとトラブルを起こしてしまうのですが、それを理由に上司(閻魔大王)からボーナスカットをちらつかされる
  • 帰りにやけ酒

 

いや、幼児に読むべき内容じゃないだろ。そんな残酷な事実を知るのはまだ早い。

あれですね、『ぐりとぐら』とかでのほほんとする時代は終わったんですね。

 

未来を背負う子どもたちにトラウマが植え付けられなければいいですが。

 

未来と言えば…

 

本日はこの本。内田樹が10人の論者を束ねた論評集です。

好きな論者と嫌いな論者が混在しているところに危なさを感じ、

それはそれで逆に面白いかなぁと思い手に取りました。

人口減少社会の未来学

人口減少社会の未来学

 

 

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